VS Code に Aikido を入れて、IDE のセキュリティ機能で何ができるか検証してみました。SAST、AutoFix、MCP ルール、Safe Chain、Pre-Commit。気づけば IDE が複数役こなしてくれていた話。Free プランでの動作は近日検証予定。
VS Code に Aikido を入れたら、何ができるのか。
実際に試してみたので、その記録を残します。本記事のゴールは、IDE のセキュリティ機能で具体的に何ができるのかを確かめること。Free プランでどこまで使えるかは、これから別途検証する予定です。
まず Aikido のダッシュボードで Settings → Integrations → IDE Plugins を開きます。

VS Code、Cursor、Windsurf、Antigravity が並んでいるので、今回は Visual Studio Code の「Manage」をクリック。表示される手順に沿って進めると、Marketplace の拡張機能ページに案内されます。
VS Code の拡張機能マーケットプレイスで「aikido」と検索すると、3つ出てきます。

| 拡張名 | 役割 |
|---|---|
| Aikido Security | これが本体 |
| Aikido Endpoint Test | テスト用、入れない |
| Safe Chain Test | テスト用、入れない |
「Aikido Security」(発行元: Aikido Security、aikido.dev で所有権確認済み)を選んでインストールします。
その後、Aikido アカウントでログイン。Free アカウントで OK、クレジットカードは不要です。
拡張機能ページはこちら: Aikido Security – Visual Studio Marketplace
Aikido のダッシュボードで Settings → Integrations → IDE Adoption を開くと、自分が VS Code を使っている記録が表示されます。
ここで気づいたのが、Safe Chain / Pre-Commit / MCP の3列にチェックマークがついていないこと。
つまり、VS Code 拡張をインストールしただけでは、これら3つの機能は有効になりません。それぞれ別途インストールする必要があります。
インストール方法はシンプルです。VS Code でコマンドパレット(Cmd+Shift+P)を開いて、aikido と入力します。

Aikido 関連のコマンドが一覧で出てきます。実行するのはこの3つ + 1つ。
Aikido: Install MCP ServerAikido: Install Safe ChainAikido: Install Pre-Commit HookAikido: Automatically Setup MCP Rules上から順番に実行するだけ。各コマンドを選ぶと、インストールが自動で走ります。
3つ実行してダッシュボードを見直すと、Safe Chain / Pre-Commit / MCP の3列すべてにチェックマークがつきました。

ここまでで体感5分くらいでした。
VS Code の左サイドバーに、Aikido のアイコンが追加されています。クリックすると、Aikido パネルが開きます。
主な表示項目はこちら。
ここで気づいたのが、「Scan」ボタンが見当たらないこと。
明示的にスキャンを起動する必要はなく、ファイルを開いた瞬間・保存した瞬間に毎回自動でスキャンが走る仕組みです。手動でボタンを押す必要なし。
実際にプロジェクトを開くと、package-lock.json から30件の Issue が検出されました。

例えばこんな具合です。
axios@0.21.0 Update to 0.31.0 — CVE-2025-62718(Critical)axios@0.21.0 Update to 0.30.0 — CVE-2025-27152axios@0.21.0 Update to 0.30.3 — CVE-2026-25639axios@0.21.0 Update to 0.21.1 — CVE-2020-28168Critical の CVE-2025-62718 をクリックすると、右側に詳細パネルが表示されます。検知場所、推奨アクション(0.31.0 へ更新)、Summary、そして3つのボタン。
| ボタン | 動作 |
|---|---|
| Open in Aikido | Aikido ダッシュボードで詳細を見る |
| Open in File | 該当ファイルの該当行にジャンプ |
| Create AutoFix | AI が修正を生成 |
「Create AutoFix」をクリックすると、しばらく待って修正案が右側に表示されます。

axios を 0.21.0 から 0.31.0 に更新する Diff が見えました。package-lock.json で 301行の変更が入る、と表示されています。
修正案には2つのボタン。
Keep Changes を押すと、その場で package-lock.json が書き換わります。
そのあと再スキャンが走り、サイドバーの表示が変わります。

package-lock.json のエントリの横に **「15 issues solved」**と表示され、解決済みの脆弱性には緑のチェックマークが付きました。
✓ next@14.2.25 Update to 14.2.35 - GHSA-xxxx
✓ next@14.2.35 Update to 15.0.8 - GHSA-hxxx
✓ next@14.2.25 Update to 14.2.34 - GHSA-xxxx
⚠ next@15.5.13 Update to 15.5.15 - GHSA-xxxx
これ、地味に気持ちいい体験です。
⚠️ AutoFix の制限について
Free プランでは AutoFix の利用回数に上限がある可能性があります(検知自体は無制限のはず)。具体的な回数は実際に使い込んでみないと確認できないので、引き続き検証して別記事で報告します。
Safe Chain は、npm install 時にマルウェア入りパッケージをブロックする機能です。
これは別記事 Aikido は無料でどこまでできるのか? で詳しく扱っているので、ここでは概要だけ。
デフォルトでは直近48時間以内に公開された新しいバージョンもブロック対象です。
サプライチェーン攻撃で「90分間だけ汚染されたバージョンが流通した」ような事件で効きます。汚染が発覚して取り下げられるまでの間、自分の手元に入らないようにする仕組みです。
Pre-Commit Hook は、git commit を実行した瞬間に、コミットされる直前のコードをチェックしてシークレット漏洩をブロックする仕組みです。
意図的に API キーをハードコードしたファイルをコミットしようとすると、Pre-Commit が止めてくれるはずです(理論上はそう動く)。
一度 git に入ってしまうと履歴に永遠に残るので、入る前に止めるのが重要です。
Aikido MCP は、Cursor や Claude Code などの AI コーディングツールが新しいコードを生成したタイミングで、Aikido のスキャナーを呼ぶ仕組みです。
これを有効にするには、AI ツールに「いつスキャンを呼ぶか」を教えるルールファイルが必要なのですが、コマンドパレットから Aikido: Automatically Setup MCP Rules を実行すれば、このルールファイルを自動で配置してくれます。

配置されたファイルは .github/instructions/aikido_rules.instructions.md で、中身はこんな感じです。
---
applyTo: "**"
description: Aikido MCP Security Rules
---
# Project security best practices
- 新規・追加・変更されたコードに対して、必ず aikido_full_scan を実行する
- スキャナーには常にファイル全体を渡す
- 問題が検出されたら、Aikido の修正提案に従って直す
- 修正後、再度スキャンして問題が解消したか確認する
- 問題ゼロになるまで、修正と再スキャンを繰り返す
- MCP サーバーが起動していない場合は、ユーザーに通知する
つまり、AI が「コード書いた → スキャン → 問題あれば修正 → 再スキャン」のループを自動で回すように指示するルールです。
設定で、スキャンのタイミング(生成のたび、保存時、コミット前 など)を変更することもできます。
ここで気になるのが、「これ、Free プランでも使えるの?」という点です。
結論から言うと、Free プランでの動作確認はまだ実施していません。今回試した環境は私の検証用アカウントのため、Free プランでの挙動は別途確認が必要です。
公式ドキュメント上は VS Code Plugin、MCP、Safe Chain、Pre-Commit Hook などは Free プランでも提供されていると記載があるので、理論上は Free でも同じように動くはず。ただし AutoFix の利用回数上限など、プランごとの制限は使い込んでみないとわかりません。
近日中に Free プランで実機検証して、別記事で報告する予定です。
| 機能 | 今回の検証結果 | Free プラン |
|---|---|---|
| VS Code 拡張本体 | ✅ 動作確認 | 🔜 別途検証予定 |
| Local Scan(SAST) | ✅ 動作確認 | 🔜 別途検証予定 |
| Secrets 検出 | ✅ 動作確認 | 🔜 別途検証予定 |
| 依存ライブラリ脆弱性表示(SCA) | ✅ 動作確認 | 🔜 別途検証予定 |
| AutoFix | ✅ 1回試して動作 | 🔜 回数上限など別途検証予定 |
| Aikido MCP | ✅ ルール配置まで動作確認 | 🔜 別途検証予定 |
| Safe Chain | 🔜 未検証 | 🔜 別途検証予定 |
| Pre-Commit Hook | 🔜 未検証 | 🔜 別途検証予定 |
正直、IDE 拡張ひとつでこれだけのことができるとは思っていませんでした。
実際に試して動いたこと:
✅ 拡張を入れて、コマンドパレットから3つインストールするだけ
✅ ファイル保存のたびに脆弱性とシークレットが自動チェック(Scan ボタンすらない)
✅ 依存ライブラリの CVE も検知して、AutoFix で修正案を提示
✅ AI 用の MCP ルールが .github/instructions/ に自動配置される
まだ実機検証していないが、動くはずのこと:
🔜 Cursor / Claude Code から MCP 経由でスキャンが走る
🔜 npm install のマルウェアブロック(Safe Chain)
🔜 git commit 前のシークレットチェック(Pre-Commit Hook)
🔜 Free プランでこれらが同じように動くか
検知自体は無制限で、Scan ボタンもなく自動的にスキャンが走るのは想像以上に快適でした。AutoFix の回数上限も、Free プランの範囲も、引き続き検証して報告します。
Cmd+Shift+P)から以下を実行
Aikido: Install MCP ServerAikido: Install Safe ChainAikido: Install Pre-Commit HookAikido: Automatically Setup MCP Rulesこれだけです。あとは保存するたび、コミットするたび、AI が生成するたびに、Aikido が裏で動いてくれます。
Free プランで使えるかは、近日中に別途検証して報告します。 公式ドキュメント上は Free でも提供されている機能なので、おそらく同じように動くはず。詳細は続編で。
Aikido Community Japan
公開日: 2026/4/30
最終更新: 2026/4/30
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