Aikido Device Protectionに新機能「Device Firewall」が追加。開発者端末上でドメイン単位の通信ブロックができ、カテゴリリストと個別ドメインの両方に対応。社内ネットワーク境界に依存せず、端末がどこにあっても同じポリシーを執行できる。
Aikido Device Protectionに、新しく「Firewall」タブが追加されました。開発者の端末上で、ドメイン単位の通信ブロックができる機能です。公式ヘルプでは「Device Firewall」として案内されています。
Devicesの画面にFirewallタブが増え、二つの粒度でドメインを制御できます。
一つはカテゴリ単位のリストです。詐欺・フィッシング(85万ドメイン超)、マルウェア配布とC2インフラ、タイポスクワッティング、ギャンブル、アダルト、広告・トラッキングといったカテゴリが最初から用意されていて、それぞれをBlocking(遮断)またはMonitoring(監視のみ)に設定できます。ソーシャルメディアやリモート管理ツール、URL短縮サービスのように「遮断は業務に支障が出るが、把握はしておきたい」ものはMonitoringで遮断せずに可視化する、という使い分けができます。適用範囲はユーザーグループ単位で、たとえば「広告・トラッキングのブロックは開発者グループだけ」といった指定が可能です。
もう一つは個別ドメインのブロックです。ドメインを入力し、適用するユーザーグループを選び、理由(たとえば「未承認のAIツール・セキュリティレビュー待ち」)を添えて保存するだけです。理由を残せるのは地味に重要で、ブロックされた本人が「なぜ繋がらないのか」を問い合わせなくても分かる状態を作れます。
「Why is this domain blocked?」という確認機能もあり、ドメインを入力すると、ブロックされているか、どのリストやカスタムルールに該当しているかを即座に調べられます。タイポスクワッティングのリストには likedin.com(linkedin.comの綴り違い)のようなドメインが最初から入っています。
この種のドメインブロックは、従来は社内ネットワークのDNSやプロキシ、ファイアウォールで行うものでした。この方式の弱点は、社内ネットワーク境界だけに依存している場合、端末がそのネットワークを離れるとポリシーが効かなくなることです。自宅、カフェ、スマホのテザリング。開発者の働く場所が社内ネットワークの外に広がった分だけ、ポリシーの空白地帯も広がってきました。
Device Firewallは執行が端末上で行われるため、社内LANの外に出ても同じポリシーを適用できます。ポリシーがオフィスのネットワークにではなく、開発者本人に付いていく、という構図です。
Device Protectionはもともと、悪意あるパッケージや拡張機能が開発者端末に入り込む手前を止める製品です。Device Firewallはそこにもう一段追加します。仮に何かが端末に入り込んでも、既知のC2ドメインなどへの外向き通信をもう一段で止められます。入口と出口の両方を同じエージェントで扱える形になりました。
公式ヘルプでは、ブロック候補としていくつかの類型が例示されています。
サプライチェーン攻撃の入口になり得る経路と、データ持ち出しに悪用され得る出口の経路が、同じポリシー画面に並んでいるのが特徴です。
念のため書いておくと、これはEDRを置き換えるものではありません。公式のFAQでも、Device ProtectionはEDRを補完する位置づけであり、EDRが「実行された後の脅威」を捕まえるのに対し、Aikidoは「実行される前」に止めることに主眼がある、と整理されています。層が違うものは重ねて使う、が基本です。
設定はAikidoの管理画面から数クリックで始められます。すでにDevice Protectionを導入している環境なら、追加のインフラは不要です。詳細は公式ヘルプの「Device Firewall」ページをご覧ください。
https://help.aikido.dev/aikido-device-protection/using-aikido-endpoint/firewall
Aikido Community Japan
公開日: 2026/9/3
最終更新: 2026/9/3
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